ガラクトオリゴ糖

ガラクトオリゴ糖とは、母乳に多く含まれています。
ラクトースと呼ばれる乳糖を原料としたオリゴ糖の１種で、さわやかな甘味を持っています。
ショ糖を１とした場合の甘味度は０．３〜０．３５と低めで、低カロリーの甘味料です。
ガラクトオリゴ糖は、消化酵素では消化されないため、腸まで届きます。
ガラクトオリゴ糖の効果には、腸内ビフィズス菌の増殖促進作用による整腸作用や、ミネラルの吸収促進や、タンパク質の消化吸収を助ける効果があるとされています。
ガラクトオリゴ糖は、特定保健用食品（通称トクホ）として、厚生労働省から認められています。
ガラクトオリゴ糖を配合したテーブルシュガーや、飲料、酢などの形で提供されることが多く、１日の摂取の目安量は、１〜３ｇ程で十分です。
ガラクトオリゴ糖には、血中コレステロールの値や、中性脂肪を下げる作用も報告されていることから、ダイエット食品としても愛用されています。
ダイエット、とまでは考えていないが、健康には気をつけたい、と言うのであれば、ガラクトオリゴ糖が配合された、乳酸飲料やヨーグルト、甘味料などの食品や調味料を、普通のスーパーマーケットやドラッグストアで購入すればいいわけですが、もう少し効果が期待できるものを購入したいと思ったならば、薬局などで薬剤師さんに相談をして指示してもらう他に、インターネットなどの健康食品販売のサイトで購入することも可能です。
ただしネットからの購入の場合には、サイト自体はもちろん、商品もよく調べた上で購入するようにしましょう。

カプサイシン

カプサイシンとは、唐辛子の種の付近に含まれている、いわゆる辛味成分の１つです。
このカプサイシンは塩基性を示す天然由来の有機化合物の総称である、アルカロイドのうちの、カプサイシノイドと呼ばれる化合物の一種です。
カプサイシンは無色の結晶なのですが、その大きな特徴は、アルコールには溶けやすいけれども、冷水には溶けにくいと言うことです。
カプサイシンが体内に入ると、脳に運ばれ、内臓感覚神経に働き、中枢神経を刺激することによって、副腎のアドレナリンの分泌を促進します。
エネルギー代謝が盛んになって、発汗作用が進み、体脂肪の分解を促します。
このことから肥満予防に効果を発揮し、ダイエットにも一般的に利用されています。
またカプサイシンには、痛覚神経を刺激し、局所刺激作用がありますが、これはメントールによる冷刺激と同じであると言えます。
その他のカプサイシンの効能としては食欲を増進することによって、抹消神経を刺激して、身体を温めます。
身体が温まると血行が促進され、冷え性や肩こりも改善されていくのです。
このような効能からカプサイシンは医薬品として、既に臨床で用いられてはいますが、副作用として塗布に使用した場合、湿布直後に焼け付くような痛みがあることが報告されています。
日常生活に縁が深いのは健康食品や、ダイエット食品としての使用ですが、唐辛子だけで必要量を摂取することは不可能と言えますので、サプリメントなどでの摂取を考えましょう。

カルニチン

カルニチンはアミノ酸の１種で、生体の脂質代謝に関与しています。
カルニチンは、体内の糖や脂肪を燃焼させる際に働くアミノ酸です。
人間は年齢が上がるとともに、体内でのカルニチンの生産量は徐々に減少して行きます。
すると、少しずつ筋肉が落ちていき、脂肪が燃焼されにくくなり、体に蓄積されてしまいます。
その結果として中年太りや内臓肥満になってしまいます。
それを防ぐ為には、カルニチンの補給が必要になってきます。
カルニチンが多く含まれているのがマグロなどの魚類や肉類です。
肉類の中では、牛肉や豚肉にも含まれてはいますが、特にマトンやラムなどの羊肉に含まれているカルニチンは、牛肉の３倍、豚肉の９倍もあることが分かっています。
羊肉を使ったジンギスカン料理も、健康にいい料理として注目されています。
カルニチンの効能として最も有名なものは、有酸素運動を利用したダイエットです。
肥満から来る生活習慣病の予防にも役立ちます。
その他筋肉痛や筋肉疲労の軽減にも作用しますので、世界トップクラスのアスリートにも利用されています。
その他、脳の働きを保ち、認知症を防ぐ効果や、心臓疾患である狭心症や、心不全などの症状を軽減させることが明らかになっています。
元々日本では医療現場での臨床薬として、強心剤や慢性胃炎の治療薬として使われてきましたが、現在ではダイエット効果のあるアミノ酸であるとして、大きな注目を浴びていて、日々研究も進んでいます。