抜け毛・ハゲの遺伝
抜け毛やハゲは遺伝すると昔から言われていますが、そもそも抜け毛やハゲが遺伝しているわけではありません。
髪の毛が脱毛しやすい体質が遺伝しているのです。
具体的には、両親や祖父母などが皮脂の多い体質だったり、体毛が濃い男性ホルモンの多い体質だったりすると、あなたも薄毛になりやすい体質と言えるでしょう。
また、脱毛しやすい体質が遺伝していないとしても、薄毛である家族と同じような頭皮に良くない食生活や生活習慣を送っていると、その環境によってあなた自身も薄毛になってしまう可能性があります。
遺伝といっても、全てを両親や祖父母などから受け継ぐわけではないのです。
親が薄毛だから自分も将来必ず薄毛になると、短絡的に考えないようにしましょう。
それよりも、まずはあなたの現在の食生活や生活環境を見直す事が大切です。
毛髪や頭皮の手入れにも気を遣うようにし、抜け毛予防や発毛の努力を行う事に意識を向けてください。
意識して努力する事で、脱毛しやすい体質でもその進行を遅らせる事ができ、年相応の髪の毛の量を保つ事が可能です。
最近では、遺伝に関係なく、食事の栄養バランスや生活環境によるストレスなどが原因となる薄毛が増加傾向にあります。
あなたの両親や祖父母などに薄毛の人がいなくても、なんとなく髪の毛が細く、薄くなってきたと感じるようになったら、日常の生活に十分注意するようにしましょう。
脱毛症・抜け毛の種類
脱毛症や抜け毛には、その症状や原因などにより、様々な種類があります。
・脂漏性脱毛症
皮脂過剰が原因となって起こる抜け毛。
頭皮の皮脂に付いた細菌が繁殖して、毛根や頭皮が炎症を起こしている事が原因。
血行が悪くなったり、毛母細胞が細胞分裂できなくなったりして毛が抜ける。
・円形脱毛症
ある日突然、まったく前触れもなく、バサっと一気に髪の毛が円形や不整形に抜けてしまう抜け毛。
免疫機能を担うリンパ球の働きの異常によって起きる「自己免疫疾患」が原因。
年齢や性別に関係なく、誰にでも起きる可能性がある。
・批糠(ひこう)性脱毛症
頭皮が乾燥し、フケを伴う抜け毛。
フケが毛穴を塞ぎ、炎症を起こしている事が原因。
誤ったヘアケア法、例えば、過度にシャンプーをしたり、強く洗ったりして頭皮を傷め、髪が成長できなくなり毛が抜ける。
・男性型脱毛症
別名AGA。
男性の約一割が発症していると言われている抜け毛。
男性ホルモンが原因。
通常30歳~40歳代から症状が現れ始め、額の生え際や頭頂部の毛が抜ける。
・瀰漫(びまん)性脱毛症
女性に多く見られ、髪全体が薄くなり、髪の分け目や頭頂部の皮膚が透けて見えるようになる抜け毛。
更年期前後の女性ホルモンの減少が原因。
通常40歳前後から症状が現れ始めるが、ストレスやダイエットによる栄養不足により、若年齢からでも髪の毛が全体的に抜ける場合がある。
上記以外にも抜け毛の種類はありますので、まずはあなたの抜け毛の原因を探る事が大切です。
歳を取ると髪の毛は細くなる
一般的に言われている髪の毛が最も太くコシがあり、元気のいい年齢は、男性で20歳くらい、女性では25歳くらいだそうです。
その時期を過ぎると、男女とも年齢を重ねる度に髪の毛は細く、ハリが無くなっていくと言われています。
理由としては、加齢により新陳代謝が衰え、毛母細胞の分裂能力が弱まっていく事があげられています。
やはり、新陳代謝が一番活発な時期が、髪の毛も一番元気な時期と言えそうですね。
また、環境や体調の変化も髪の毛が細くなる原因となります。
無理なダイエットや加工食品に頼るような食生活をしていては、栄養のバランスが崩れ、髪の毛に必要な良質のタンパク質が摂取できなくなり、結果的に痩せた細い髪になってしまいます。
過度なストレスも血管を収縮させてしまい、髪の毛に十分な栄養が届かず、だんだんと髪の毛が細くなってしまう原因になるのです。
髪の毛が細くなってきたな、髪の毛が柔らかくなってきたな、と感じたらそれは髪のSOSのサインです。
そのまま放っておいたら、抜け毛が増加し、薄毛になってしまうでしょう。
歳をとったら髪の毛が細くなってしまうのは、自然の流れで仕方のない事だと言えます。
けれど、その時期を少しでも遅らせる事は、あなたのちょっとした心掛け次第で可能となります。
極力、頭皮にストレスを掛けないために清潔にして、髪の毛に十分な栄養が行き渡るように食生活や生活習慣にも気を遣うようにしましょう。