医療用かつらとは
医療用かつらとは、抜け毛や薄毛などといった脱毛症やファッションの一貫としてつけるかつらとは違います。
薬によって一時的に髪の毛が抜け落ちたり、治療で髪の毛を剃った場合に、患者の方への精神的ダメージを軽くする為に用いられるかつらです。
主に、化学療法の抗がん剤治療を受けている患者の方や、円形脱毛症の方に使用されています。
かつらで実際の髪を増やす事はできなくても、精神的に明るくなれるはずです。
円形脱毛症でも部分かつらを使用される方がいますが、円形脱毛症はストレスが原因といわれている為、敏感な方にも優しい医療用かつらがお薦めです。
近年、技術の進歩によって高額なオーダーメイドではなく、良質でフィット感がある医療用かつらもインターネットで簡単に購入できるようになりました。
購入する際に気をつけるポイントは、ボリュームの少ない医療用かつらを選ぶという事です。
ボリュームが多いと、不自然にみえがちなので「かつら」とバレてしまう事が多いです。
更に、年中つける方でしたら、夏は暑くて蒸れてしまいますし、軽さやフィット感、全てにおいてボリュームは少なめの方が何かと便利です。
医療用かつらは、優しい素材と柔らかく作られてたベースの為、一般的なかつらよりも頭部への負担を軽減させられます。
心配な場合は、ドクターに相談してみましょう。
決して安い買いものではないですが、かつらをつける事で、周囲からの視線を気にする事なくストレスが軽減される生活ができれば嬉しいですね。
かつらを購入するには
かつらを購入する際は、重要視する部分が何かをしっかり把握しましょう。
メンテナンスに手間をかけたくない・安く抑えたい・ばれにくいかつらがいいなど、自分の生活スタイルにあったかつらを購入したいですよね。
メンテナンスに手間をかけたくないという方は、製品の質や価格に加え、「アフターフォローサービス」がしっかりしているかも注意しましょう。
また、装着方法についても購入前に考えなければいけません。
低価格の商品は、ピンやテープなどの装着方法しかない為、どうしても手間がかかってしまいます。
手間を簡単にする為には、地肌に直接はるタイプと編み込みタイプがあります。
ただ、どちらも自分で取り外しができない為、店舗で取り外しと装着をして貰わなければなりません。
ですから、自分の通える範囲内に店舗があるか、支店が全国に多数ある会社にするのが望ましいです。
装着方法をベースにおいた後に、価格や製品の質を比較して購入しましょう。
安く抑えたいという方は、一般的に「既製品」といわれているかつらを購入しましょう。
オーダーメイドではない為、自分の髪色や質・頭の形に合っていない事や、アフターフォローサービスに欠ける事もあるようですが、部分かつらとして利用するにはいいですね。
大手メーカーを軸に、カタログやホームページで積極的に情報収集していると、新商品のサンプルや試着が次々とでてきます。
購入の際は店舗へ行き、必ず自分の目でみて触って決める事が大切ですよ。
かつらの種類
かつらには、「人毛かつら」と「人工毛かつら」の二種類があります。
人毛かつらは、素材に本物の人の髪の毛を使用しているもので、人工毛かつらは、特殊な素材を使用しているものです。
この二種類の中で、更に用途によって四つに分けられます。
まず一つめは「部分かつら」です。
部分かつらとは、髪の薄い一部分や円形脱毛症などの場合に用いられる事が多く、特に、女性の脱毛症は部分的に薄くなる事が多いので、基本的には部分かつらを使用します。
二つめは「全かつら」です。
全かつらとは、頭部全体を覆うかつらの事です。
部分かつらでは隠しきれないほどの範囲に、薄毛や抜け毛が広がっている場合に用いられる事が多いです。
女性の部分的脱毛に比べて、男性は部分的から徐々に全体に広がる事が多いので、長い目でみれば、男性は全かつらを使用する方がいいかもしれません。
三つめは「ウィッグ」です。
ウィッグとは、全かつらの部類に分けられますが、薄毛や抜け毛を隠す道具としてではなく、ファッションの一貫として使用するかつらの事です。
ショートからロングまであり、色も豊富なので、その日だけイメチェンしたいという方やオシャレに敏感な方向けです。
四つめは「医療用かつら」です。
医療用かつらとは、病気で一時的に髪の毛が抜け落ちたり、手術で頭を剃る場合に用いられるかつらの事です。
医療用かつらは全かつらの部類に分けられますが、一般の全かつらとは違い、頭部への刺激を軽減させる工夫が施されています。