ボトックス 効果

ボトックスとは、アラガン社の登録商標薬剤で「Ａ型ボツリヌス毒素」を薬剤にしたものです。
ボツリヌス菌と呼ばれる細菌の一部のタンパク質を抽出したもので、筋肉の動きを抑制する働きがあります。
ボツリヌス菌と聞くと、食中毒を思い浮かべる人が少なくないと思いますが、注射で使用されているのはＡ型のタイプであり、使用する量もごく微量ですので、人体には一切悪影響はありません。
ボトックスは、シワ取りや小顔、多汗症など、様々な治療に用いられ、顔のえら、ふくらはぎ筋肉太りなどにも効果があります。
筋肉を動かす神経から放出される伝達物質を、ブロックする作用を持っているため、シワを作る原因となる表情筋の動きを、鈍らせる効果があるのです。
これを注入することでシワを取り除くことができ、さらに筋肉を萎縮させる効果により、下あごの筋肉を退化させて小顔を作り出すこともできるのです。
しかし、残念ながらボトックスの効果の持続は、永続的ではありません。
個人差はありますが通常は、施術を行ってから１日〜２週間程度で現れると言われ、そしてその効果は、数ヶ月〜半年程度まで持続します。
そのため効果を持続させるためには、数ヶ月に一度の割合で、治療を繰り返さなければならないというのが欠点です。
元々は、顔面痙攣や眼瞼痙攣の治療という、医療分野で効果をあげてきたボトックスも、近年ではこのように、シワ取りや小顔といった美容分野でも、多く活用されるようになってきました。

ボトックス 多汗症治療

ボトックスとは、ボツリヌス菌の毒素成分から、Ａ型という血清型毒素だけを精製し、取り出した製剤を使った身体に害のない成分です。
美容目的で使用される10年以上前から70ヶ国以上の国で、顔面麻痺などの治療に使用されてきた治療薬ででもあります。
筋肉に作用して動きを弱める働きがあり、しわを作りにくくしたり、発汗抑制の働きがあります。
副作用や後遺症、アレルギーも非常に少ないのが特徴です。
わきの汗と臭いは、「エクリン汗腺」「アポクリン汗腺」の２種類の汗腺から出ていますが、ボトックスをの注射で交感神経の働きを弱め、アポクリン汗腺やエクリン汗腺の活動を抑制する働きがあります。
そういう理由で、汗の分泌量を抑えることができるのです。
ボトックスは、汗を抑える以外に筋肉の収縮を抑制する作用がありますので、ボトックスによる多汗症治療をした部分の筋肉が動かなくなってしまうのではないかという疑問も寄せられるようですが、筋肉と汗腺が存在する場所は深さが異なりますので、汗腺の適切な場所に注射をすれば、筋肉が動きにくくなるということはありません。
また、約半年サイクルで続けていくと、数年で汗腺が萎縮するといわれています。
今までの多汗症治療では、１泊の入院や、手術後の傷跡が残るなどの心配もありましたが、ボトックス注射は脇の下や手のひら、足裏など、多汗症が気になる部分に数箇所、注射をするだけですので、治療時間は15〜30分程度です。
個人差はありますが、効果は３〜６ヶ月程度です。
効果を持続させるには３〜６ヶ月おきの接種が効果的とされています。

ボトックス 小顔

ボトックスとは、ボツリヌス菌由来のタンパク質で、神経を麻痺させる外毒素です。
米国では、しわ取り効果の高いものとしても承認されています。
ボツリヌス菌は毒素ですが、ボトックスで小顔になるために実際に使用される濃度は、非常に低いので毒性はありません。
ボトックス小顔治療の特徴は、メスなどで切ることなく注射だけで治療ができる点にあります。
どんなに小顔に憧れていても、顔にメスを入れたり、あごの骨を削ったりすることは非常に大きな心の負担になります。
その心の負担をなくしたのが、ボトックス小顔治療です。
小顔に憧れる人に朗報です。
顔の気になる部分にボトックス注射をし筋肉の働きを止めることで効果が出る治療で、「エラが張っている」「下ぶくれ」といった「咬筋」（物をかむ時に使う筋肉）が発達してエラが張っている場合は、ボトックスを注入することによって小顔になることができます。
ボトックスにより「咬筋」を麻痺させ、発達した咬筋の筋肉の動きを退化させることで、自然とあご、エラ周辺が小さくなって小顔になっていきます。
顔に数箇所、注射をするだけの治療ですので、治療時間は数分で終わり、腫れることもありません。
効果があらわれるまでには、個人差がありますが、通常は注射をした２週間後から徐々に効果があらわれ、1ヶ月ほど立つと顔がほっそりしてきて、半年から1年間ぐらい持続します。
そのため、ボトックスで小顔を維持するためには、年に何度か打つ必要があります。