産後の女性の抜け毛の原因・対策
産後に突然抜け毛が増えるという話を聞いたことがある人も多いでしょう。
突然のことで驚かれる方もいるかもしれませんが、実はこの現象は案外たくさんの女性が多かれ少なかれ経験しているのです。
抜け毛には様々な原因があります。
その中の一つにストレスも含まれているわけです。
ストレスと脱毛といえば、まず頭に浮かぶのは円形脱毛症でしょうか?女性の場合は、比較的薄毛に悩むことは少ないため、知らない人も多いのですが、ストレスも抜け毛の原因になります。
産後は赤ちゃんの誕生で嬉しい時期ではありますが、特に初めての出産だと、育児ノイローゼ気味になる人も多く、大変なストレスを感じることがほとんどなのです。
このストレスのせいで、産後に抜け毛が増えてしまうのですね。
しかも、原因はこれだけではありません。
女性ホルモンも大きく関わっています。
女性には薄毛に悩む人が少ない理由の一つが、髪の毛は女性ホルモンが大きく影響しているからというのをご存じの方は多いことでしょう。
産前は女性ホルモンが通常の時より多く分泌され、母体と胎児を守ります。
しかし、産後は増えていた女性ホルモンが減少し、ホルモンバランスが崩れるのです。
この時、女性ホルモンの減少とともに抜け毛が増えると言われています。
そのため、産後に抜け毛が増えても、本来はそれほど気にする必要はありません。
ですが、育児のストレスはとても大きなものですから、一人で抱え込まずに家族や周りの人の手を借りながら行った方が良いですね。
病院の抜け毛の治療法
数十年前までは、薄毛は直せないとか、髪の毛を生やせる薬が作れたら大儲けできるとか、現代の科学では薄毛のことすら解明できていないと言われていました。
残念ながら、現在でも全てが解明されているわけではありませんし、万人に効果がある特効薬もまだありません。
ですが、それでも科学は進歩しているのです。
いずれは誰にでも効果があるような薄毛治療薬が開発されることでしょう。
実際、最近では、男性型脱毛症(AGA)の検査や治療を行う病院も増えてきています。
今のところは、男性型脱毛症(AGA)の治療しかできないようですし、症状の進行が進んでしまっていると、治療の効果があまりみられないこともあるでしょう。
しかも、保険の適用外なので高額な医療費がかかるのですが、これまで販売されてきた高価な育毛剤やカツラを作ることを思えば、月々の支払は安いといえるようです。
また、病院では専門的な検査によって原因を突き止めることができるので、その原因に合わせた治療法が行えるのも魅力です。
塗り薬を始めとして、近年注目を集めている飲む育毛剤「プロペシア」の処方なども行っています。
治療の効果が最も期待できるのは、「若ハゲ」タイプの薄毛です。
将来、薄毛になるかも、という不安があるのなら、できるだけ早めに受診した方が良いでしょう。
それに、不規則な生活習慣が男性型脱毛症(AGA)を悪化させる一番大きな原因とも言われていますから、自分でも生活習慣を見直して改善する必要があります。
自分で抜け毛を予防するには
抜け毛の原因は様々ありますが、抜け毛を予防するには、その原因となるものを取り除いていけばいいわけです。
残念ながら、遺伝的な要因だけはどうにもなりませんが、生活習慣の改善によって随分違いは出るものです。
また、体質にしても、生活を見直すことによって多少の体質改善には繋がるでしょう。
何もしないよりは、ずっといいはずです。
まず、抜け毛の原因となるのは、頭皮の状態が不健康になること、髪の状態が不健康になること。
大きく分けるとこの二つです。
頭皮と髪に悪影響を与えるのは、不健康で不規則な食生活、睡眠不足、過度なストレス、汗や皮脂、ホコリなどの汚れ、深酒、喫煙などです。
そのほとんどが生活習慣に由来していますよね。
もちろん、これ以外に遺伝的要素があるのも事実です。
ですが、薄毛になりやすい遺伝的要素を持っているのであれば、尚更、生活改善によって早いうちから予防対策を行って進行を少しでも遅らせるべきです。
具体的には、常に頭皮と髪を清潔に保つようにする。
油分・塩分・糖分が多い食事は避け、栄養バランスの良い食事を三食なるべく同じ時間に摂る。
頭皮の血行を良くするよう心がける。
深酒・喫煙・睡眠不足などを控え、規則正しい生活を送る。
できるだけストレスを発散し、休日などには適度な運動を行う。
このように、優等生の子供のような規則正しい生活を送ることが、抜け毛予防に役立ちます。
しかも、このような生活は、成人病予防にもつながりますから、内臓疾患や薬の服用による抜け毛も未然に防ぐことになります。