植毛手術後の抜け毛の状態
植毛した毛も、自毛・人工毛に関わらず、当然抜けることがあります。
普通の髪の毛と同様に、強く擦れたりすれば切れ毛もおきますし、頭皮を不潔にしていたり、栄養や血行が悪ければ抜け毛につながるでしょう。
もちろん、強く引っ張れば抜けます。
また、自毛植毛では、植毛した中のある程度は定着せずに抜けてしまうようです。
ですが、一般的なAGA症状の抜け毛とは根本的に違いがあります。
AGAの抜け毛は、髪の毛の寿命が短くなったり、毛根がやせ細る現象が起きることがほとんどです。
それに、一度抜けてしまった部分からは生えてこなくなり、その面積が徐々に広がっていきます。
植毛部位の抜け毛の場合は、それとは違うのです。
特に髪に負担をかけなければ、髪の毛はその天寿を全うし、抜けた後には新たな髪の毛が生えてくるでしょう。
ただし、これは自毛植毛の場合だけです。
自毛植毛であれば、植毛した部分の髪の毛は、他の部分と同じように成長して伸び、抜けたら生えかわります。
でも、人工植毛の場合には、植毛してあるのは髪の毛に似せた人工物でしかありませんから、地肌から生えていても、本物の髪の毛のように伸びたり生えかわったりすることはないのです。
当然ですが、切れたら短いままですし、抜けたら抜けっぱなしになります。
ですから、植毛する際には、それらのことも考慮しながら植毛方法を選ぶとよいでしょう。
また、せっかく植毛しても、髪や地肌をいたわって大事にしなければ、抜け毛が増えてしまう可能性は十分にあります。
植毛のデメリット
植毛にももちろん、デメリットがあります。
植毛には、自分の毛を植毛する方法と、人工的に作られた毛を植毛する方法があるのですが、実はそれぞれにデメリットがあるのです。
まず、人工的に作られた髪の毛を植える植毛は、ウィッグなどと違って直接地肌に人工物を埋め込むわけですから、中には拒絶反応が出る人もいます。
その拒絶反応によって、頭皮に何らかの異常が出たりする事があるのです。
また、人工的な毛髪ですから、いくら頭皮に植えても、その毛が伸びたり生えかわったりすることはありません。
そして、どうしても経年劣化が生じてしまいますから、定期的なメンテナンスが必要となるのです。
ですから、その都度、通院する手間と費用がかかることになります。
では、自分の毛を植毛するデメリットはどうでしょう?自分の毛を植毛するということは、現在生えている毛を移動させるということですから、一度に利用できる本数に限りがあります。
長い年月をかけて、何度も繰り返すことも可能ですが、そうするととてもお金がかかります。
つまり、一度に植毛できる数に限りがあるため、思い通りの仕上がりにならない事が多いのです。
特に、薄毛が進行している方の場合には、希望する髪のボリュームを取り戻すのが難しいケースがほとんどです。
また、一応、頭皮にメスを入れるという医療行為にあたりますから、技術力のないクリニックで施術を受けると危険なこともあるでしょう。
植毛のメリット
植毛にも色々な種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあるため、植毛のメリットは一概にはいえません。
ですが、植毛とウィッグを比較した場合に、やはり自分の頭から直接生えているというのは、大きなメリットだと思います。
特に、自毛植毛の場合には、植毛した毛の多くが自然に伸び、抜けても生えてくるようになります。
そのため、施術後はほとんどメンテナンスがいらず、費用が継続的に掛かり続けるということも少ないでしょう。
これに対して、ウィッグや人工植毛の場合には、その後も定期的なメンテナンスが必要で、その度に安くはない費用が掛かり続けます。
また、日常的なメンテナンスにしても、自毛植毛の場合は、一般的なシャンプーや地肌のマッサージなどで済むのも大きなメリットです。
とはいえ、植毛の一番大きなメリットといえば、やはり精神面ではないでしょうか?薄毛の悩みというのは、とても大きな精神的ストレスです。
このストレスから開放され、むしろ喜びさえ感じられるという事こそ、植毛の最大のメリットだと思います。
植毛をした方の体験談には、「若ハゲに悩んでいて、常に抜け毛を気にし、人目を気にした生活を送っていた。
でも、植毛をしたことにより、抜け毛を気にすることがなくなり、プールに入ったり、洗髪することに対する恐怖心が消え、ついには抜け毛を気にしないことがごく当たり前の日常になった」というものもあります。
費用は掛かりますが、検討してみる価値はあるかもしれませんね。