植毛手術までの流れ
一般的には、植毛の前に事前カウンセリングや診察が行われますから、不明な点や不安な点は全て事前によく確認しましょう。
事前の診察やカウンセリングでは、問診以外にも血液検査などが行われます。
そして、植毛に関する説明が行われ、薄毛の部位や量から、どのような植毛法が向いているかとか、費用がどの程度かかるかなどの説明も受けることになります。
ですから、この時に疑問に思った点や自分の希望・不安なことなどは全て話をして、納得できるまで説明を受けることがとても大切です。
また、植毛後にどんな風になるかというイメージをコンピューターを使って画像で見せてくれるサービスを行っているところもあるようです。
この段階が終了すると、実際の施術に入ります。
人工植毛では植毛施術が行われますが、自毛植毛では、まず、植毛するためのドナー採取という工程が行われます。
ドナー採取は、後頭部から幅1センチ×20センチ程度の大きさで採取し、採取の後、縫合を行うことになりますが、痛みはほとんどありません。
ドナー採取しても、縫合した傷が治れば、再度毛髪が生えてくるようになり、再度その部分からドナーを採取することも可能だと言われています。
続いてすぐに、採取したドナーの株分け作業に入ります。
現在では、高性能の機器で株分けするので、その場ですぐに株分けができるようになりました。
そのため、採取したばかりの生きの良い状態の株を植毛することが可能になったのです。
地毛植毛・人口植毛の金額
植毛の価格に関しては、それぞれのクリニックで独自に設定しています。
ですが、一般的に自毛植毛の場合には、植毛部位の面積(植毛株数)で単価が設定されていることが多いでしょう。
自毛植毛は、その植毛方法にもいろいろな種類があるので、植毛方式によっても価格設定に多少の違いがあります。
一般的には、比較的植毛部位が狭い・本数や株数が少ない場合には50万円前後から、植毛範囲が広い・本数や株数が多い場合には100万円を超えることが多いみたいです。
いずれにしても、直接クリニックに相談してみるのがよいでしょう。
大きなクリニックではウェブサイトなどで価格表を表示しているところもありますから、参考にしてもいいかもしれません。
ただし、植毛で一番重要なのは技術力ですから、価格だけで安易に選ぶのは危険です。
価格だけでなく、評判などもよく確かめてみてください。
人工植毛は、自毛植毛と比較すると安いと言われています。
自毛植毛が、自分の頭皮から地毛の株を採取し、採取した株を植えるという二段階の工程があるのに対して、人工植毛では植え込む手術のみで済むからでしょう。
このため、人工植毛の価格設定は、多くの場合、100本単位でいくらというクリニックがほとんどです。
大体の相場としては、100本で2万円程度だと思います。
ただ、薄毛が進行して、かなり広範囲の植毛が必要なケースになると、人工植毛でも100万円近くかかる事もあるようです。
植毛の種類
植毛には様々な種類があるのですが、まずは大きく二つに分けることができます。
それは、薄毛に悩む方たちが美容目的で行う植毛と、手術や怪我などが原因の部分無毛治療のための欠損部分を補う植毛です。
ですが、多くの場合は前者の美容目的の植毛を指すことが多く、美容目的の植毛もさらに大きく二つに分けることができます。
その一つは自分の髪の毛を利用して薄毛の部分に植毛する自毛植毛です。
そして、もう一つは、人工の毛髪を植毛する人工毛植毛です。
また、自毛植毛のやり方にも色々な種類があり、パンチ式植毛・マイクロ植毛・FUT植毛・ニードル式植毛・スリット式植毛などがあります。
まずは、人工毛植毛にするか自毛植毛にするかを決めなければなりませんが、どちらにもメリット、デメリットがあるようです。
簡単に言えば、人工毛植毛は文字通り作り物の毛を植えるだけですから、新たに生えたり伸びたりすることはありません。
また、身体が異物と判断して頭皮に異常が現れることもあります。
その代わり、本数に制限なく植毛することが可能です。
逆に、自毛植毛は自分の髪の毛ですから拒絶反応などの危険は一切なく、植毛された毛も伸びたり生えかわったりします。
しかし、自分の毛の一部を移動させるだけですから、その本数には限りがあり、全体的に髪の毛の本数を増やすという大幅な増毛はできません。
これらのメリット、デメリットをよく考えて、どちらを選ぶか決めるようにしましょう。