かつらの種類
かつらには、「人毛かつら」と「人工毛かつら」の二種類があります。
人毛かつらは、素材に本物の人の髪の毛を使用しているもので、人工毛かつらは、特殊な素材を使用しているものです。
この二種類の中で、更に用途によって四つに分けられます。
まず一つめは「部分かつら」です。
部分かつらとは、髪の薄い一部分や円形脱毛症などの場合に用いられる事が多く、特に、女性の脱毛症は部分的に薄くなる事が多いので、基本的には部分かつらを使用します。
二つめは「全かつら」です。
全かつらとは、頭部全体を覆うかつらの事です。
部分かつらでは隠しきれないほどの範囲に、薄毛や抜け毛が広がっている場合に用いられる事が多いです。
女性の部分的脱毛に比べて、男性は部分的から徐々に全体に広がる事が多いので、長い目でみれば、男性は全かつらを使用する方がいいかもしれません。
三つめは「ウィッグ」です。
ウィッグとは、全かつらの部類に分けられますが、薄毛や抜け毛を隠す道具としてではなく、ファッションの一貫として使用するかつらの事です。
ショートからロングまであり、色も豊富なので、その日だけイメチェンしたいという方やオシャレに敏感な方向けです。
四つめは「医療用かつら」です。
医療用かつらとは、病気で一時的に髪の毛が抜け落ちたり、手術で頭を剃る場合に用いられるかつらの事です。
医療用かつらは全かつらの部類に分けられますが、一般の全かつらとは違い、頭部への刺激を軽減させる工夫が施されています。
女性向けのかつら
女性向けのかつらには、医療用を除いて二種類あります。
薄毛や抜け毛が気になる方用のかつらと、ファッションの一貫として使う方用のかつらの二つです。
それぞれ二つのかつらについて簡単に紹介します。
まず、薄毛や抜け毛が気になる方用のかつらですが、一般的には、髪にボリュームをだす為に使われる事が多いです。
女性は、加齢やストレスにより髪の毛が抜け落ちたり、妊娠により髪質が変わって薄毛になる事があります。
男性に多くみられがちな、部分的に全ての毛がなくなる脱毛症とは違い、分け目や生え際の地肌がみえてしまう、比較的軽い症状が大半のようです。
こうした事から、女性用かつらは、あくまでも自毛の量を補う為のもので、かつらのベースから自毛をだして混ぜて使う事で自然にみえます。
また、ピン装着でとても簡単ですし、人毛・人工毛・人毛と人工毛のミックスから選べます。
カラーは、自毛と混ぜて使う為、ほとんどが黒か茶になります。
次にファッションの一貫として使うかつら(ウィッグ)です。
ショートからロングまで様々な長さがあり、ウェーブ状やストレート状など種類がたくさんあります。
カラーも豊富なので、色んなシーンにあわせて使い分ける事ができる、おしゃれ用のかつらです。
値段も1万円以下から買う事ができる為、毛質はほとんどが人工毛です。
このかつらは、自毛を隠し、頭全体を覆うように使うタイプが多いです。
女性向けかつらは用途によって様々なので、是非自分に合ったものを気軽に試してみてください。
かつらの相場
髪の毛に関して、何の問題もない方にしてみれば、「かつら」を購入する事は無駄な出費と思われがちですね。
しかし、育毛剤を何本も買ったり、サロンへ通って投資するよりも、かつらで一瞬で対処する方が早くて安いという考え方もあります。
今まで堂々と歩けなかった外も、かつらをつけたその日から、自信を持って歩けるかもしれません。
実際のかつらの値段は、かつら自体の大きさや種類、店舗によって様々ですが、一般的には1個40万円~70万円ほどです。
ただ、消耗品なので、大体3年~5年の期間で買い替えとなります。
3年~5年というのは、使い方やメンテナンス方法によって差がでる為です。
毎日使用する場合や1個しか持っていない場合は、当然期間も短くなってしまいます。
かつら本体以外にも、そのメンテナンスに使用する、かつら用のシャンプーやベースから頭皮の脂汚れを取る専用ムースが必要です。
これはそれぞれ4000円程度です。
また、かつらを購入した後も、かつらを留めるストッパーは破損しやすいので毎年交換しないといけません。
これが1個2000円くらいです。
さらに、自毛をカットする際、自毛についたかつらの汚れを落とす為のシャンプーが、1回5000円程します。
このように、かつらは購入した後もメンテナンスにお金が掛かる為、かつらを諦める方も多くいます。
でも、今は様々な種類の物がでていますし、案外値下げ交渉もできたりするので、一度店舗で相談してみてください。