ふけを放置すると
ふけには二種類あります。
主に女性に多い乾燥性ふけと、皮脂の分泌の多い男性に多い脂漏性ふけです。
その中で脂漏性ふけ症は放置すると病気に発展するので注意が必要です。
脂漏性ふけ症は、分泌された皮脂を好む雑菌が繁殖し、その雑菌のせいで角質がどんどん剥がれ落ちていくことで起きるのです。
そして、その原因はカビと言われています。
この症状が進むと、脂漏性皮膚炎という病気に発展します。
脂漏性皮膚炎は、主に頭・顔のTゾーンから黄色い皮脂が出て、頭皮・顔・耳・背中・脇・股などに炎症やかゆみを起こします。
症状が進むと、患部の皮が剥けたりします。
脂漏性皮膚炎は、大変厄介な病気で、完治が難しいとされてきました。
これまでは、主にステロイドを利用して症状を抑えるしかなかったのです。
でも、最近では研究の結果、カビが原因らしいということがわかってきたため、抗真菌剤を使用することにより、その改善効果が期待されています。
いずれにしても、薬だけに頼るのではなく、生活全般を見直し、睡眠不足やストレスを減らすよう生活改善を行う必要があります。
睡眠不足やストレスは皮脂の分泌を増やすと言われていますから、規則正しい生活を心がけることが重要です。
また、皮脂の分泌を抑えるビタミンB群やビタミンEの摂取を心がけたり、皮脂の分泌を増やすと言われる脂分・糖分・香辛料を控え、食べすぎ・間食などで摂取カロリーがオーバーしないように気をつけてください。
シャンプーは、洗いすぎず、擦りすぎずに清潔を保ちましょう。
ふけの対策方法
ふけのタイプには主に二種類があります。
その一つは、乾燥による頭皮の剥離で、乾燥性ふけです。
もう一つは、皮脂の分泌が過剰、または、洗髪不足で皮脂が落ちず、その皮脂を好む菌が増殖して頭皮の角質がどんどん剥がれ落ちていく脂漏性ふけです。
ですから、ふけの原因によって対処法にも違いがあります。
男性は元々皮脂の多い人が多い為、一般的には女性より男性の方がふけに悩んでいる人は多く、その殆どが脂漏性ふけです。
これに対して、女性のふけは乾燥性ふけの比率が多く、あまりに気にしすぎて洗髪過剰で頭皮の乾燥を悪化させているケースも少なくありません。
女性に多い乾燥性ふけの場合には、洗うことでふけを落とそうと考えず、頭皮の乾燥をケアして頭皮が剥がれにくくする必要があります。
乾燥性ふけは、洗髪の頻度を少なくして、あまりゴシゴシ洗わず、地肌に優しいシャンプーを使い、頭皮のマッサージなどをして血行をあげるなどを心がけるようにするとよいでしょう。
つまり、肌荒れを治すのと同じです。
脂漏性のふけの場合は、出来る限り頭皮の脂を取り除く必要があるのですが、必要以上に強くこすったり、強いシャンプーを使用すると、むしろ皮脂の分泌が増えるので注意が必要です。
脂分の多い食事を控え、皮脂の分泌を抑える努力をした方がいいでしょう。
また、脂分だけでなく、糖分も皮脂の分泌を促す為、甘いものも控えたほうが賢明です。
特に、ニキビ体質の人は、頭皮も同様に皮脂過剰体質の人が多いので気をつけてください。
ふけと食生活の関係
ふけと食生活には、大変密接な関係があると言われています。
特に、男性に非常に多い脂漏性タイプのふけ症の場合には、食事内容に気をつけることがとても重要です。
脂漏性タイプのふけ症の人は、同時に、ニキビにも悩んでいることが多いかもしれません。
顔と頭皮は繋がっていますから、顔が脂性の人は頭皮も脂性なのです。
顔にニキビの多い人は、頭皮も油分が多いので、トラブルが起こりがちになります。
ニキビ症の人なら分かると思いますが、チョコレートやピーナッツは厳禁と言われてますよね?それは皮脂の分泌を増やしてしまうからです。
つまり、脂漏性ふけ症の場合には、同じように食事が大変重用だと言うことです。
では、どんな食事を心がけたらよいのでしょう?まず、ニキビと同じように、脂分の多い食事は避けるようにします。
また、カロリーを過剰に摂取してしまうと、やはり皮脂の分泌が促されるため、食べ過ぎや間食を控える必要があります。
ファーストフードやスナック菓子などは、出来る限り控えるようにしましょう。
さらに、刺激の強い香辛料や糖分も皮脂の分泌を促すと言われていますから、極端に辛いものは控え、甘いものも極力控えた方がいいですね。
果物も案外糖分が多いので、食べすぎは禁物です。
ビタミンB群やビタミンEは皮脂の分泌を抑える効果があると言われています。
ですから、これらの含まれた食事を栄養バランスよく摂取するようにするとよいでしょう。