年齢別・男女別の体脂肪率の平均値
男性も女性も、年齢の積み重ねと共に、体脂肪率の平均値が上昇していく傾向にあるようです。
しかし、平均値を年齢で見ていくと、男性と女性では同じ年齢でもかなり差が生じます。
30歳未満の平均値を見ると、男性が大体14~20%、女性が17~24%という結果が出ています。
30歳以上にもなると、数値は上昇し、男性が17~23%、女性が20~27%となります。
一般的には、男性が15~19%、女性が20~25%が理想的な体脂肪率だと言われています。
どの年齢を見ても、やはり女性は体の構造上、男性よりも体脂肪率が高くなるのです。
健康を維持するためには、この平均値の範囲内の体脂肪率を保つことが理想とされています。
見た目が痩せていたり、体重が理想の範囲内にあるからと言って油断してはいけません。
体脂肪率というのは、体重や見た目ではわからないのです。
太っている人であっても、筋肉量が多かったりすると、実際に計測してみたら体脂肪率が低いなんてこともあります。
その逆もあって、細いのに筋肉量が少ないと体脂肪率が高いこともあるのです。
見た目が細いからと言って安心していたものの、健康診断などで体脂肪率をはかってみたら肥満を示す値になっていたなんてケースも珍しくありません。
体脂肪は、年齢と共に落ちにくくなっていきます。
ただ、毎日測定して、その値に一喜一憂する必要はないです。
体調やその日の状況によって体脂肪率は変動するので、短期的な変化にはあまりこだわらない方がいいでしょう。
体脂肪率を正確に測るには
体脂肪計は、手や足に触れる部分に電極をつけ、微弱な電流を体全体に通すことにより、体脂肪率を測ることが可能です。
しかし、その電気抵抗から体脂肪率を測る計算の仕方に違いがあるため、メーカーや機種によって体脂肪率の数値に大きな差が出てしまうこともあります。
そこで、体脂肪率を測る時に出来るだけ誤差を少なく、より正確に測定するためのいくつかの方法があるので紹介します。
まずは、体脂肪計の触れる両手両足とも素手素足で測定しましょう。
靴下などを履いていたりすると、電流がきちんと流れてくれないので、正確に測ることが出来ません。
さらに、手足がホコリなどで汚れているのもダメです。
できるだけ、きれいにした状態で測定しましょう。
手足に関しては、測定する際に、両手両足同士が触れない状態で測定して下さい。
両方が触れてしまうと、電流の流れがそこで変わってしまうため、正確な数値を測定出来ません。
あとは、測定前の体調管理をすると良いでしょう。
測定前に過度に食事を摂取したり、入浴後に測定したりすると、誤差が出やすくなります。
なので、測定する時は、入浴後と決めたら毎回入浴後に、食事前と決めたら食事前にと測定する時を統一して測ると、誤差も少なくなるはずです。
実は、その日に摂取した水分量なんかでも測定値に誤差が出ます。
ですから、なるべく同じ条件・同じ時間に毎回測定することが重要になるわけです。
他にも、むくみが出ていたり、風邪をひいていたりすると、精度が低くなると言われています。
このような時は避けて測定した方がいいでしょう。
体脂肪計とメーカー
最近の体重計は、体脂肪率を測るだけでなく、体年齢やBMIがわかったり、過去のデータと現在のデータを見比べる機能などもついています。
特に、体脂肪率は、体に微弱な電流を流し、その電気抵抗によって体脂肪などの組成を推測するというものです。
なので、電気を通す電極の数が意外と重要だったりします。
現在のところ、機能的にみて、一番の正確さを誇るのが、「タニタ」です。
八ヶ所に電極がついていますし、職人さんがきめ細かいところまでこだわって製作しているということもあり、世界でもトップクラスのはかりメーカーだといわれています。
さらに、女性の人気ナンバー1のメーカーでもあるのです。
種類にもよりますが、内臓脂肪レベルを詳しく見られるなど、機能が充実しているのがその理由です。
ダイエットをしている女性にとっては、正確に体脂肪が測れる体重計は必須アイテムですよね。
男女問わず強い人気を誇っているのは、「オムロン」です。
オムロンの「からだスキャン」シリーズは、体重計の中でも人気ナンバー1の製品です。
正確性ではタニタの方が上のようですが、実際に店頭でよく売れているのはオムロンです。
簡単な操作で、乗るだけでいいというのが、高い支持を集めている理由になります。
他にも、見た目のデザインが可愛いと評判なのが、「DRETEC」の体重計です。
毎日測る時に、いちいち体重計を出すのは面倒。
でも、出しっぱなしにするのなら、デザインにもこだわりたいという女性を中心に人気のようですね。