ピラティスと呼吸の関係
ピラティスとは、意識して身体の中心部(コア)の筋肉を鍛えるエクササイズです。
身体の中心部の筋肉を鍛えるためには、呼吸法が大きく影響を与えます。
ピラティスでは、コアの筋肉を動かすために胸式呼吸を行います。
胸式呼吸とは、鼻から息を吸って口から出すという、普段日常生活で私たちが無意識に行っている呼吸法のことです。
ですが、ピラティスでは、普段無意識に行っている呼吸法を意識的に行うのです。
口から息を完全に吐き出して、鼻から体全体に酸素が行き渡ることをイメージしながら息を吸い込みます。
この時に、ゆっくり息を吸いながらお腹を引っ込めるようにすることで身体の中心部の筋肉が動きます。
この時のお腹の中心部の筋肉の動きがピラティスにとって重要なのです。
ピラティスの原点は、身体の中心部の筋肉を動かすことだからです。
ですから、まず、この呼吸法を正しく行えるようマスターすることがとても重要となっており、ピラティスを行う上で最初に覚え、マスターすべき点となっています。
また、この呼吸法が、ピラティスとヨガとの一番大きな違いとなっており、ピラティスにとって最も重要な動きなのです。
全てのエクササイズは、この胸式呼吸をしながら行うことになります。
ピラティスでは、全ての動作を確実に、正確に行わなければなりません。
呼吸法のマスターは、ピラティスを行うための第一段階といえます。
ピラティスとコアマッスルの関係
まず、コアとは、身体の中心部のことです。
腰、背中、内臓を支える筋肉のことを「コアマッスル」と呼びます。
この部分の筋肉は、一般的な筋肉強化で鍛えるような大きな筋肉とは全く違う、とても小さな筋肉です。
ですが、この筋肉は背骨を支え、内臓を支え、腰を支える大きな役割を持った重要な筋肉なのです。
普段の運動では、この筋肉が鍛えられることはほとんどないので、年齢とともに衰えやすい部位となっています。
また、コアマッスルが衰えると、身体の歪みが大きくなり、腰痛など様々な病気の原因となってきます。
これまでほとんど注目されることのなかった、身体内部の小さな筋肉を鍛えることが出来るのがピラティスです。
ピラティスは、このコアマッスルを鍛えることを目的としていますから、呼吸法から一つ一つのエクササイズや動きにいたるまで全てで「コアマッスルを動かすこと」を意識しなければならなくなっています。
常に全ての動作でコアマッスルの動きを意識することで、コアマッスルを鍛えることが出来るのです。
コアマッスルを鍛えれば、シェイプアップやアンチエイジングにも繋がりますし、腰痛や肩こりなども改善するでしょう。
ピラティスでコアマッスルを強化すると、様々なプラス効果が期待できます。
ただ、正しいやり方でやらなければ、コアマッスルを鍛えることはできないでしょう。
最近では、自宅でピラティスを学べるようなDVDや本なども売られていますが、なかなか効果が実感できない場合には、やり方が間違っている可能性もあります。
ピラティスとは
ピラティスとは、身体の内部の筋肉を鍛える目的で考案された「考えるエクササイズ」です。
簡単に説明すると、自分で身体の深層部の筋肉を動かし、鍛えることを常に意識しながら、胸式呼吸とゆったりとした動きで行うエクササイズです。
元々はリハビリを目的に考え出されたもので、後に怪我防止や回復機能を高める効果があると注目を浴びて少しずつ広がってきました。
ピラティスは、筋肉強化によるスタイルアップだけでなく、胸式呼吸による集中力の強化や精神統一効果、運動時の怪我防止や怪我や病気からの回復力向上など様々な効果を発揮します。
もちろん、シェイプアップ効果もありますから、ダイエットや美容にも良いと評判が広まり、元は傷病兵のためのエクササイズだったにも関わらず、昨今では女性からの人気が高まっています。
実際にピラティスは、リハビリ効果が認められており、現在では医療分野からも注目を集めています。
身体の内部の筋肉を鍛えることから、背骨や骨盤の歪みなどを矯正する働きもあるのです。
ピラティスで身体の歪みを矯正し、正常な姿勢を保つことで腰痛や肩こりの軽減といった効果も期待できるでしょう。
特に、年齢とともに衰える筋肉を強化し、保つという意味で、中高年から大きな期待が持たれており、徐々に人気が高まっています。
アンチエイジングという言葉の流行とともに、ピラティスも中高年から注目されるエクササイズとなりました。