20代にきびとタバコ・お酒の関係
お酒とタバコがにきびに良くないというのは、誰でも何となくわかるでしょう。
お酒もタバコも「肌トラブルの原因」だとよく言われていますよね。
ですが、「なぜ肌トラブルの原因になるのか?」ときかれても、説明できない方が多いのではないでしょうか?まず、お酒についてですが、日本酒の主な原料である麹(安い日本酒の場合は違うことが多いです)は、肌にいい成分ですし、特に赤ワインに多く含まれているポリフェノールやビールのホップなども体には良い成分だといわれています。
でも、だからといって、たくさん飲んでしまえば、体にいい成分の良い影響よりも、アルコールが肝臓にかける負担の方が大きくなってしまいます。
また、お酒に含まれる糖分が体内のビタミンB群を大量に消費してしまうと、肌の代謝が上手くいかなくなる可能性が高くなるでしょう。
それに、お酒を飲む時はおつまみを食べることが多いですよね。
カロリー、塩分、脂肪分、糖分は、どれも摂りすぎるとにきびができやすくなります。
次に、タバコに関してですが、タバコは百害あって一利なしです。
残念ながら喫煙には何一つ良い事はありません。
タバコを吸うと、血液中の酸素の量が減ってしまうため、身体の様々な部位に悪影響を与えますし、がん細胞の発生を促すとも言われています。
タバコが肌に悪いのは、血液中の酸素量が減ることが新陳代謝の妨げになってしまうのと、肌にとって大切な体内のビタミンCを破壊するからです。
20代のニキビの原因
20代のニキビは、思春期の「成長に伴うホルモンバランスの崩れ」によるニキビとは全く別のものと考えてください。
昔、「10代はニキビ、20歳を過ぎたら吹き出物」なんて言われ方をしていましたが、実際、それは嫌味やお笑いネタではなく、事実なのです。
10代のニキビと20代のニキビでは、できる原因が違います。
20代前半は、生活環境が大きく変わる時期というのも要因の一つとなります。
学生時代は学校や両親によって生活リズムが規則正しく刻まれているものですが、就職すると仕事が終わる時間も一定ではなくなり、様々な付き合いや飲酒の機会も増え、仕事上の人間関係や業務関係のストレスに悩んだり、食事も外食が多くなりがちです。
また、化粧をしている時間も増えて肌に負担をかけたり、就寝時間が短くなったり、運動不足にもなってしまいやすいでしょう。
これらの生活習慣的な要因は、肌にも大きな負担をかけ、それがニキビの原因となるのです。
もちろん、根本の原因にホルモンバランスの崩れが絡んでいることは、10代のニキビも20代のニキビも変わりはありませんが、ホルモンバランスが崩れる原因に違いがあるのです。
逆に言えば、10代のニキビは防ぐのが難しいので対処療法的になりますが、20代のニキビは防ぎようがあるということになります。
さらに大きな違いは、若い頃は新陳代謝が激しいので肌の再生も早いのですが、20代以降では肌の再生力も落ちるので、ニキビ跡が残りやすくなります。
20代にきびの対策
20代のにきび対策は、思春期にきびとは少し違います。
もちろん、肌を清潔に保つなどの基本的な対策に違いはありません。
ただ、20代のにきびの原因は生活習慣に由来することが多いので、生活習慣の改善をする必要があるということです。
具体的には、運動不足にならないように日常的に運動して、栄養バランスのよい適切な量の食事を摂り、なるべく0時になるまでには就寝し、寝不足にならないようにするなどが大切です。
でも、残業をせずに帰ることはできませんし、様々な付き合いもありますから、規則正しい生活を送ろうとしても、なかなか難しいですよね。
ですから、できることからコツコツと改善していってください。
いつも外食やコンビニなどのお弁当にしていた食事を自炊や手作りのお弁当に変えてみるとか、外食でも栄養バランスを考えてメニューを決めるといった具合に、ちょっとだけ努力してみるのです。
エスカレーターやエレベーターを使わずに階段を使う、意識して歩く距離を増やすというだけでも、運動量が増えますよね。
お酒を飲む量やタバコを吸う量を減らすだけでもいいと思います。
また、あまりににきびがひどい場合には、個人療法で済ませずに、皮膚科に通院して専門家の治療を受けた方がいいでしょう。
20代以降のにきびは跡を残しやすいので、厚化粧で隠したりせず、肌に負担をかけないように心がけ、治療を最優先することが肝心です。