内臓脂肪が溜まる原因
内臓脂肪は、どのようにして溜まっていくのでしょうか。
はいていたズボンがきつくなってきて、太った事に初めて気付く方も多いと思います。
食事の内容が欧米化してきた事も関係しています。
脂肪分の多い食事が多くなってきているのです。
食べ物から摂取された栄養分は、エネルギー源として使われていきます。
しかし、栄養の摂りすぎで消費されずに余った栄養分が、どんどん溜まっていくのです。
余った栄養分は、血液を通って、肝臓や脂肪細胞に運ばれていきます。
そこで溜まったものが内臓脂肪となっていくのです。
間食に、お菓子などを摂取する事が習慣になっている方やアルコール摂取量が多い方は、内臓脂肪の蓄積が多くなる可能性があります。
注意が必要ですね。
また、食事面では欧米料理だけではなく、野菜なども摂取しているのに太ってきてしまったという方もいますよね。
そのような方は、年とともに食事量を減らしていかなければならないのに、いつまでも若い時と同じ量を摂取しているのではないでしょうか。
基礎代謝量は、10代をピークに年とともに減少していきます。
40代を過ぎると、さらに低下していきます。
ですから、40歳を過ぎても若い時と同じ様に食べていると、急激に太ってしまうのです。
この基礎代謝量の低下も、内臓脂肪を溜めてしまう要因と言えます。
他にも、運動不足や遺伝なども考えられています。
遺伝は仕方ないですが、意識して歩いたり、摂取カロリーを抑えてみたりなど、対処していった方が良いですね。
身体に溜まる脂肪の種類
身体に溜まる脂肪とは、つまり、体脂肪です。
体脂肪には、「皮下脂肪」と「内臓脂肪」の二種類があります。
基本的には、体脂肪は閉経前の女性につきやすく、内臓脂肪は男性や閉経後の女性につきやすいとされています。
皮下脂肪は、お尻や太もも、お腹、二の腕などの周りに付く脂肪の事です。
下半身太りと言われる体型は、この皮下脂肪が付いているタイプのことを言います。
このタイプは外見でわかりますよね。
この皮下脂肪は溜まりにくく減りにくいという特徴があります。
内臓脂肪はその名の通り、内臓の周りに付く脂肪です。
ぽっこりと出たお腹は、内臓の周りに脂肪が付いてしまっているのです。
いわゆるメタボリックシンドロームの原因の一つと考えられます。
この内臓脂肪は、溜まりやすく減りやすいという特徴があります。
皮下脂肪とは違いますね。
皮下脂肪と違い、内臓脂肪は見た目ではわからないので、自分も他人もわからないことがあります。
大して脂肪なんて付いていないだろうと思っていても、実際は内臓に脂肪が付いていて、コレステロール値や血糖値が高くなってしまう場合もあるので注意してください。
この二種類の脂肪には、落ちる順番があり、まずは、内臓脂肪が落ちてから皮下脂肪が落ちていきます。
見た目で脂肪が落ちたと感じた時には、内臓脂肪もある程度落ちています。
内臓脂肪の方は、生活習慣病との関わりが深いので注意が必要です。
食生活を改善し、暴飲暴食は避け、規則正しい生活を送るようにしたいですね。
脂肪の役割
体脂肪は不要な物ではありません。
人間が生きていくためには、必要なものです。
多過ぎるのは困りものですが、ある程度の脂肪は必要なのです。
体脂肪にも役割があるからです。
まず、エネルギーの貯蔵です。
人間は、動くためにエネルギーを使います。
エネルギーは体内に存在している脂肪・糖質・タンパク質などの栄養素の中に蓄えられます。
身体を動かすために、それぞれが役割を果たしているのです。
脂肪は心筋が主に使っています。
また、体脂肪には大量のエネルギーが貯蔵されています。
蓄え過ぎは良くありませんが、普通の成人ならば、13万キロカロリーから18万キロカロリーくらい蓄えているのです。
他には、タンパク質の消費を節約する働きがあります。
タンパク質は健康を維持する為には必要不可欠な栄養素です。
このタンパク質を使ってしまうと、病気の原因にもなり、健康を維持できなくなってしまいます。
それを節約する役目をしているのが、体脂肪なのです。
それに、体温調節も行っています。
皮下脂肪にある体脂肪が、身体の放熱をコントロールしています。
それにより、体温を調節しているのです。
他にも、女性の月経を正常に発現させるための、エストロゲンという女性ホルモンを正常に活動させる働きも行います。
体脂肪が少なすぎると、エストロゲンの活動が制限されてしまって、月経不順を引き起こします。
このように、体脂肪は重要な役割を果たしています。
少な過ぎても多過ぎても困るものです。