サフラン

サフランは、薄紫のききょうのような花びらの中に、黄色い雄しべと、雄しべより長い雌しべが三本入っています。
料理やお茶などに使われるのは、この赤い雌しべです。
サフランが料理に使用させるのは、その香りと色です。
サフランの栽培は、露地栽培と室内栽培があります。
最近では、露地栽培よりも、室内栽培の方が多く栽培されています。
また、サフランは球根で増える植物です。
室内栽培からは、あまり質のいいサフランが収穫できないのが問題となっています。
サフランを料理やお茶に利用する場合、大切なのは雌しべを乾燥させる過程です。
サフランの要素には、着色力を決めるクロシン、風味を決めるピクロクロシンそれに、香りを決めるサフラナルがあります。
サフランの品質は、ISO企画で定められています。
サフランは、水溶性なので水には溶けますが、油やアルコールには溶けません。
アーモンドやポテト、トマトやバジルなどはサフランと相性がいい食材です。
また、サフランは染料としても使われています。
ただし、染料としてサフランを使う時は、ミョウバンともに使います。
また、サフランを使った料理には、パエリアのように、ご飯にサフランを混ぜ合わせて作るものや、モロッコ風のブイヤベースに使用するもの、ギリシャ風のサフランブレッドなどがあります。
サフランが料理に用いられるのは、サフランに美容と健康を維持する効果があるからだと言われています。
サフランを簡単に摂取するには、サフランティーが良いでしょう。

サフラワー

サフラワーは、日本で紅花と呼ばれています。
主に、食用で色を付けるときに利用されます。
また、紅という呼び方から分かるように、昔は、「紅をつける」というと、口紅を付けることを表しました。
口紅は紅花を利用した色素で作られています。
もともとサフラワーは、菊科の植物で、エチオピアを原産地としたものが多く、エチオピアの他、西南アジアが原産地となっています。
日本では、山形県で主に栽培されています。
サフラワーの花びらは、染料として使われますが、サフラワーの種子からは、食用油の原料である紅花オイルも作られます。
サフラワーの花の収穫時期は６月頃です。
日本の太古の昔には、サフラワーは、人が亡くなり、死体を埋葬するときに、棺の中にたくさんのサフラワーを入れたことが知られています。
エジプトのピラミッドに埋葬されたミイラにも、サフラワーがたくさん使われたようです。
これは、サフラワーの香りがとても良かったからだと言われています。
サフラワーから、色素を抽出するには紅花を太陽の光に当てて乾燥させ、それをまる一日水に漬けます。
すると、黄色い色素が水に染み出すので、その後しばらく漬け灰汁につけると化粧品用の赤い色素を抽出することができます。
さらに、サフラワーは、日本では「紅花茶」というお茶として飲まれています。
この効用は、血行の循環を促進し、鎮静作用があるといわれています。
紅花の甘い香りと、真っ赤な紅花茶は、健康食品コーナーで販売されています。

ザクロ

ザクロは、分厚い肉厚の緑の葉っぱに真っ赤な花を初夏に咲かせます。
花が咲き終わると、先の開いた丸い実をつけます。
最初は緑色ですが、新春の頃真っ赤に色づいて、はち切れんばかりに大きくなると、ザクロの赤い実がはじけます。
その中には、真っ赤な実が数えられないほどたくさん顔を出します。
その実の一つ一つに丸い種が入っています。
果物店で販売されているザクロは、食用で小さくて真っ赤な種の周りの赤い実を一粒ずつ食べます。
口の中で、ザクロの実がジューシーにはじけます。
洋菓子作りに使用されるグレナデン・シロップは、ザクロのシロップです。
ザクロの一粒一粒はとても色鮮やかなので、洋菓子に使われる生クリームに添えて使用されます。
フランス料理にもその彩りは、大切な食材として華を添えています。
シリアなどの中東地方では、ザクロの果汁を料理に使います。
２０００年には、女性ホルモンの一つである、エストロゲンがザクロに含まれるといわれ、一大ブームを引き起こしましたが、科学的な根拠がなく、今も研究途中です。
ザクロの実で、お風呂の鏡を磨くと曇らないと昔から言い伝えられ、昔はザクロといえば、お風呂や洗面所の鏡を思い浮かべたようです。
お風呂の入り口を今でも柘榴口（ざくろぐち）と呼んでいるところもあります。
また、柘榴石（ざくろせき）は、ガーネットのことを言います。
真っ赤な色合いが、ザクロに似ていることからこのように命名されたようです。